ここでは仮想通貨の税制と出金関係についての内容を説明をします。これを読むことにより、仮想通貨の 税制と出金関係についてを理解できるようになります。 この記事は1級FP技能士と2級FP技能士による執筆です。
仮想通貨の税制と出金方法について

仮想通貨に興味がある方は多いのではないでしょうか?
特に仮想通貨の代表格であるビットコインは、1年間で6倍以上値上がりしました。
今後も期待値の高い金融商品である仮想通貨ですが、皆さんは日本円への出金方法や仮想通貨にかかる税金についてご存知でしょうか?
せっかく仮想通貨に興味を持っても仮想通貨の税制や出金方法について理解できないと安心して取引できないですよね。
そこで今回は仮想通貨にまつわる税制と出金方法について説明します。わかりやすく説明しますので是非参考にしてくださいね。
仮想通貨の税金とは

まず、仮想通貨の利益に対してかかる税金の所得の区分は、ずばり、雑所得です。
雑所得ってなに?
税金を納める時のもととなる所得は、下の区分に分けて計算をします。会社員の多くの方は給与所得なので、雇用形態にもよりますが一般的には所属している会社で所得計算と納税までをしている場合が多いと思います。
- 所得の区分一覧
- 給与所得 (一般的な会社員の所得区分)
- 不動産所得
- 事業所得
- 配当所得
- 退職所得
- 利子所得
- 譲渡所得
- 山林所得
- 一時所得
- 雑所得
10番目に雑所得がありますが、これは1~9の所得に分類されない所得になります。 雑所得はほかの所得と通算して所得を計算する総合課税に分類されます。総合課税の最大税率は55%(所得税45%+住民税10%)と非常に高いです。
代表的な金融商品である株式投資やFXの場合、20.315%の税率になりますので仮想通貨で大きな利益を出した場合は注意しなければなりません。(2021年現在)
所得税は、1月1日から12月31日までに稼いだ所得を翌年、確定申告で納税します。利益を出してから納税するまでの間にタイムラグあるので納税までにお金を使ってしまう人が一定数いますので注意してください。
仮想通貨の税制にはいくつかの特徴がありますので、仮想通貨の税制についてしっかり理解するようにしましょう。
仮想通貨の税制の特徴は3つ
仮想通貨の税制には様々な特徴がありますが、仮想通貨の税制の特徴は3つに集約されます。
- 損益通算できる
- 繰越控除ができない
- 経費算入できる
仮想通貨のそれぞれの特徴についてわかりやすく説明しますので是非参考にしてください。
損益通算できる
損益通算とは、利益と損失の通算する制度のことです。例えばビットコインで100万円の利益がでてアルトコインで50万円の損失が出たとしましょう。
このケースの場合、損益通算ができないとビットコインの利益100万円にまるまる税金が乗ってきてしまいます。
しかし、仮想通貨同士の損益通算ができるためこのケースの場合、アルトコインの損失50万円とぶつけることができるので利益は50万円になるのです。つまり相殺ができます。
このように損益通算ができることは大きなメリットになります。
ただし、仮想通貨の損益通算は、 株式投資や投資信託などの主要金融商品とは損益通算できないので注意しましょう。
繰越控除ができない
株式投資や投資信託など には、取引で損失が出た際に、毎年確定申告をすれば最大3年の繰越控除が受けられます。
繰越控除とは、損失を翌年以降に繰り越せる制度です。確定申告をして繰越控除を行うと、その後の取引で利益がでても相殺できるので、所得金額が減って税金を抑えることができます。
この繰越控除は株式投資や投資信託などのメジャーな金融商品では行えますが、仮想通貨では利用できませんので注意してください。
経費算入できる
仮想通貨の税金は限られたものになりますが、経費算入ができます。
例えば仮想通貨の勉強をするための書籍代やセミナー代、 インターネットのプロバイダー代などを仮想通貨の利益から控除できます。 ただし「あくまで仮想通貨に使った分」になりますので経費計上する際は注意してください。
このように仮想通貨の税金には様々な特徴がありますのでしっかり理解してくださいね
仮想通貨の出金方法は4つ!
仮想通貨の出金方法について知らないと安心して仮想通貨の取引ができないですよね。仮想通貨の出金方法は主に4つあります。
- 仮想通貨取引所からの出金
- 仮想通貨のATMからの出金
- ほかの仮想通貨取引者と直取引
- 決済手段として使う
仮想通貨の出金方法について詳しく説明します。
仮想通貨取引所からの出金
最もポピュラーな方法が仮想通貸取引所からの出金でしょう。
手数料はかかりますが安心して取引できる方法になります。出金にかかる手数料は取引所によって大きく異なりますのでご自身にあった取引所を選ぶようにしましょう。
仮想通貨のATMからの出金
仮想通貨のATMはほとんど都心にしかありませんが、仮想通貨を日本円の現金で出金することができます。
非常に便利な仮想通貨のATMですが手数料が高いのと地方にはほとんどありませんので利用できる方は限られているかもしれません。
ほかの仮想通貨取引者と直取引
仮想通貨は個人間での送金も可能など個人同士で直取引が可能です。直での取引は、条件を柔軟に決めることができるのでメリットは大きいでしょう。
しかし、悪意がある方にひっかかると大きなトラブルになる可能性もありますので注意してください。
決済手段として使う
仮想通貨は決済手段としても使えます。決済手段として使えるサービスを利用すれば日本円に換えなくても便利に使うことができます。
決済方法の紹介 入出金する方法一覧 (参考:Much Better)
まとめ
今回は、仮想通貨にかかる税金と代表的な決済方法について説明しました。
仮想通貨は大きな値上がりが期待できる、まさに将来性豊かな金融商品です。しかし、税金や出金方法についてしっかり理解していないと安心して利用できないでしょう。
今回の記事を参考にしてみてください。
仮想通貨の始め方(完全初心者のための口座開設手順)(最初の記事へ)
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